ホルムズ海峡冬景色



なんというか、じわりじわりというか、石油危機(写真)の影響が歯科医療に確実に忍び寄って来ています。これまでマスコミでは石油不足による影響の大きい業界として、石油由来のグローブ(写真)を業務で使用する医療福祉関係がとりあげられることがありました。しかし最近は自治体のごみ袋、バナナ、塗装材やバスタブなどその範囲も一般生活にまで拡大しています。歯科でもプラスティック系の材料だけではなく大手メーカーの歯磨剤や注射針でさえ出荷規制、つまり「注文しても手に入りませんよ。」という状態になってきています(写真)。手に入る材料でも一週間で価格が倍になったものはざらです。
数年前、コロナの影響で半導体が不足したとき、それが無いと生産できない製品が不足してIT関連の製品や家さえ建てられない時期がありました。今回は半導体単品ではなく、あれもこれもないから家はもっと建てにくくなっています。
それにしても中東からの石油輸入量がいまだに90数%を占めていたなんて驚きです。かつて1970年代にアメリカと中東の国々が険悪になった時期に、米国のキッシンジャー大統領補佐官が日本の首相だった田中角栄氏に、「米国の同盟国なんだから中東から石油を輸入するのはやめてほしい。」と言われて「日本は石油がなければ死活問題で、そんなことはできない。」と突っぱねた逸話は有名です。しかしその時から特定の地域にだけ頼るのは危険だとわかってもう何年もたっていますが、コストや製油所、タンカーの大きさや船籍の問題もあるでしょうが、危機管理という点で他の地域からも輸入できないのでしょうか。
実際ホルムズ海峡が自由に通行可能になったとしても、中東の主な石油関連施設がかなり破壊されてLNGも含めて原油自体入手困難になっているようです。診療で使用する必需品はどこの医院でも一定程度備蓄してはいるようでが、この材料や製品がないと全く診療ができなくなるというものばかりです。果たしていつになったら石油製品が滞りなく流通するのでしょうか・・・。


