今年の一本

お酒はほどほどに飲みます。種類はビールが多いですが日本酒はそれほど飲みません。今の時代ではパワハラになるかもしれませんが、学生時代当時歓迎会で日本酒を飲まされて悪酔いし、それ以来遠ざける機会が多かったためです。ただ何かの機会やいただいた日本酒はありがたくいただきます。
今年もいろいろなお酒を飲みましたが、一番おいしいと思ったのは頂き物で登米市豊里のササニシキで作った「赤生津(あごうず)」という日本酒(純米大吟醸)です。日本酒と言えば昔から苦い、辛い、クサイのイメージがありましたが、最近のものは甘い、うまい、香ばしいで優良な酒が多くなったと思います。そして今回のこのお酒はまったく負の要素が無く、甘くてうまいです。日本酒には珍しくササニシキで作ってあります。詳しくはよくわかりませんが、販売量が限定されていてなかなか手に入らないようです。ネットで調べても絶対買えません。
この「赤生津」というのは登米市豊里地方の昔からある地名のことですが、普通に読めば「あこうつ」ですが、ラベルでは 「AGOUZU(あごうず)」とすでに訛った表現になっています。豊里公民館のホームページに豊里地方の方言が載ってましたので面白くて見てみました。でもよく見ると気仙沼出身の私が昔祖母に聞かされた方言もたくさんあり、現在瀬峰の患者さんから聞く言葉もあるので、ほぼ昔から県北に定着している言語のようですね。
このHPにのってる豊里の方言を引用させていただきますと、子どものころから聞いた言葉は、「あっぺとっぺ:つじつまが合わない」「いずい:変な感じ、違和感がある」「おだず:ふざける」「おどげでね:容易ではない」「いだますい:もったいない」「かばねやみ:怠け者」「がえん:ありません」「うざねはく:苦労する」など、あげればきりがない昔懐かしい方言の宝庫です。もちろん今でもこれらは健在で、私が患者様に「これはいずいですか?」と聞けば、「いずくがえん。」と返ってくるみたいな具合です。それと「とぜん:ヒマ」という方言も載っていましたが、これは漢字で書くと「徒然」で吉田兼好がヒマだから書いたのが「徒然草」だと、高校の時習いましたし、「ウザい」は前述の「うざねはく」から来てるらしく、どこにどういう方言が広がっているのかわかりませんね。
このお酒は希少で「いだますい」ので、年末年始に大事に飲みたいと思います。飲み過ぎて「あっぺとっぺ」にならないように。


